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P君とおはなし007 雪囲いと絵画と、終わりのない展示
西根の家 Takuro さて、今日は僕が参加した展覧会について話そう。「越後妻有の冬2025 まつだいフィールドミュージアム」という展覧会で、展示作品は「尾花沢の家」と「西根の家」という、雪囲いのような板材に油彩画で廃屋を描いた作品だった。 P君...
17 時間前


P君とおはなし006 揺れるものたちの社会 ―AIと人間の非対称な対話から
Takuro: 何かお話ししよう!話題をください P君: いいね、じゃあひとつ投げてみるね。 「未来の民具」って、どんなものがあると思う? たとえば、昔ながらの「ざる」や「桶」みたいに、特定の生活文化や環境に根ざした道具が、未来の社会や環境、テクノロジーの中でどう変化するか...
4月18日


P君とおはなし005 光と湿度 - 耐え忍ぶ日本の美術
Takuro 今日はなんの話をしようか?社会の話とかで何か提案ないかな? P君 じゃあ、「日本の『美意識』と我慢の関係」について話すのはどう? 日本って、シンプルでミニマルな美意識が評価されることが多いよね。でも、それって「無駄を削ぎ落とす美しさ」というより、「耐え忍ぶこと...
4月11日


P君とおはなし004 現代美術というゲームから降りるか?
Takuro: P君に一つお願い。美術評論家みたいになって僕の作品について批評文を書いてくれない?800字くらいで P君: 作品の具体的な内容やテーマが分かると、より的確な批評が書けるけど、今の君の考えや作風を踏まえて、一般的な批評文を書いてみるね。...
4月4日


P君とおはなし003 同調圧力を揺るがすアートの戦略—親しみと異質のバランスを探る
P君: 君が考えてる「アートが『我慢』に亀裂を入れる役割を持つべき」って話、もうちょっと深掘りしてみたいな。 たとえば、日本社会の「我慢」って、どんなシーンで特に強く感じる?あと、それをぶち壊すようなアートの実例とか、今までに「これは!」って思った作品ある? Takuro:...
4月3日


P君とおはなし001 我慢とアートの境界線
Takuro: アートって、いつも何かを我慢している人のためにあると思うのだけどどう思う? P君: 面白い視点だね。「我慢している人のためにある」というのは、抑え込まれた感情や言葉にならない思いをアートが解放する手段になる、ということかな?...
4月1日


「越後妻有の冬2025」に出品します
対岸より 西根の家 尾花沢の家 「越後妻有の冬2025」の中の「雪のまつだい「農舞台」フィールドミュージアム」という企画に参加します。 2023年に黄金町秋のバザール「誰も知らないアーティスト」に出品した「尾花沢の家」と、同型の新作「西根の家」を屋外展示します。...
1月23日


置賜地区の二つのアートプロジェクトについて
なんかキノコ 辺藝とミナミハラアートウォークという、山形県の置賜地区で開催されていた二つのプロジェクトに行ってきた。 辺藝 https://www.instagram.com/hengeiart2024/ ミナミハラアートウォーク...
2024年9月23日


山形ビエンナーレ2024の感想
硫黄泉が温泉街を流れる 山形ビエンナーレ2024は蔵王温泉と東北芸術工科大学7階ギャラリーを会場に展開していた。大学のほうは、小難しいという感想をちらほら聞く。そもそも博物資料と芸術作品を同等の素材として扱いながら、その垣根を除いて「驚異の部屋」的なアプローチで展覧会を構成...
2024年9月21日


山形ビエンナーレ2024「現代山形考 - 山はうたう」に出品します。
チラシ兼ポスター https://biennale.tuad.ac.jp/gendaiyamagatakou 後藤の作品は、「山はうたう」単体でのチラシ兼ポスターのメインイメージとして使用されています。こちらは本展のために制作した新作 です。...
2024年8月31日


「誰も知らないアーティスト」になるために――「野草」と「さいかちの実」と「Double Casting」
横浜美術館外壁に施されたsidecoreによる壁画 横浜トリエンナーレ「野草、いま、ここで生きてる」は、アナーキズムの展覧会という印象だった。SNSに散見される「政治性が際立っていて拒否感がある」とかいう向きには、もうさよならをするべきかもしれない。草の根的な、自分たちでや...
2024年6月8日


International Dialogue exhibition view
biscuit gallery Karuizawaでの展示風景。奥にFu Ningさんのペインティング biscuit gallery Karuizawaにて「International Dialogue」展が開催中です。白く、自然光で満たされた明るい空間で、私とFu...
2024年5月25日


展覧会「International Dialogue」に参加します
biscuitギャラリーでの展覧会に参加します。 https://biscuitgallery.com/international-dialogue/ Jens Petersen氏によるキュレーションの下、日本人作家と海外作家のペアが4つ組まれて、それぞれの対話的展示空間が...
2024年5月12日


作品タイトルとコンセプトを考える
タイトルもコンセプトも宙に浮いている今の作品 作品を説明するというのは、これまで特に躓きを感じていなかった。というのも、説明が先に立って描いていたから。コンセプチュアルな作品だったからなのだが、いま制作している作品は、依然と同じく廃墟をモチーフにしているとはいっても、その描...
2024年4月21日


「擬洋風ルネサンス」に参加
奇形の擬洋風建築・双頭の旧済生館 2023 oil on canvas 900*900mm 東北芸術工科大学の狩野宏明先生が主催しているチュートリアル「ルネサンス絵画研究会」による展覧会「擬洋風ルネサンス」に参加している。会場となるのは、1878年(明治11)に山形県立病院...
2023年11月30日


黄金町バザール「誰も知らないアーティスト」に参加
雪国 - 尾花沢の家 Snow Country - A house in Obanazawa / 2023 / wood,oil / h2000*w4000mm https://koganecho.net/kian-2023/...
2023年10月1日


東北芸術工科大学卒業制作展と外丸治展から考える、作品制作の方法論と、東北における芸術実践の方向性について
美しく雄大な冬の蔵王山 山形市の本庁にある「山形クリエイティブシティセンターQ1」内にあるギャラリー「THE LOCAL」にて、木彫作家である外丸治さんの展覧会を見た。外丸治さんは、東北芸術工科大学を卒業した木彫の作家で、山形市長谷堂の古民家を拠点に制作している。その古民家...
2023年2月11日


山形新聞_日曜随想
1月29日より、山形新聞の日曜随想コーナーで連載が始まりました。私は5週に1回くらいのペースで登場します。文教のこと、後藤のこと、長井のこと等紹介してまいりますのでよろしくお願いいたします。 最近、文教の杜の運営が、山形藝術界隈の延長線上というか、発展形というか、人口が減少...
2023年1月30日


文教の杜ながい
↑丸大扇屋・母屋の長椅子に寝転ぶうちのこ 私、改めまして、2年前から山形県長井市にあります文教の杜ながいという文化施設に勤務しておりまして、今年3年目になります。ここは江戸時代から330年続いた旧呉服商の丸大扇屋と、そこの10代目の3男で彫刻家の長沼孝三作品を展示している長...
2022年8月4日


画面
「モール革命」展(2016年、MOLE GALLERY@ミサワクラス)での展示風景 本作は、これまで「先端藝術掲示板」とか、「末端絵画掲示板」とかいうようなタイトルで、「掲示板」というフォーマットにより発表してきたシリーズで、そのアップデート版ということになる。...
2022年1月8日
© 2019 TAKURO GOTO
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