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【見た】自分の中に確かにいた先達たち、その突き抜けた強さ

  • 3月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月3日

長井の雪
長井の雪

諏訪さんの展示が素晴らしすぎた。

この、絵画の人権が恐ろしく凋落しているような時代にあって、ストレート直球で絵画を打ち出して直球で圧倒的な空間を生み出していた。

あまりにも、まっすぐに、研ぎ澄まされた世界観に、他の追随を許さない強度があった。


現代美術、コンテンポラリーアートというものが、僕にとってはやはり、幻術というか、惑わしのまじないみたいな言葉になっている。その言葉を取り払って作品や展示と向き合わないといけない。そのことはとても難しい。美術館で展示をする、ということの幻術があって、作家はどうしても肩に力が入って、美術、あるいは現代美術であろうとしてふるまってしまう。現代美術マナーを踏まえて空間を作ろうとしてしまう。本当のあなたの魅力はそこにはないのに、ということが、幻術によって見えなくさせられてしまう。バガボンドの「天下無双はただの言葉じゃ」みたいに。


諏訪さんがキュレーターとともに見せたのはまさに、幻術のかかっていない、ストレートな展示だった。


僕が、本当にポンコツだった、今でもそうだけど、その時に出会って、一時的に教えを請うた人というのがいて、その人に見てもらえたんだということの重要さを、もしかしたら初めて実感したかもしれない。僕の中にいる、何人かの先達。それが、僕が自分の美意識と心中しようとする意志を強固にしてくれる。そういう、特別な展覧会だった。

 
 

© 2019 TAKURO GOTO

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