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P君とおはなし006 揺れるものたちの社会 ―AIと人間の非対称な対話から
Takuro: 何かお話ししよう!話題をください P君: いいね、じゃあひとつ投げてみるね。 「未来の民具」って、どんなものがあると思う? たとえば、昔ながらの「ざる」や「桶」みたいに、特定の生活文化や環境に根ざした道具が、未来の社会や環境、テクノロジーの中でどう変化するか...
2025年4月18日


P君とおはなし005 光と湿度 - 耐え忍ぶ日本の美術
Takuro 今日はなんの話をしようか?社会の話とかで何か提案ないかな? P君 じゃあ、「日本の『美意識』と我慢の関係」について話すのはどう? 日本って、シンプルでミニマルな美意識が評価されることが多いよね。でも、それって「無駄を削ぎ落とす美しさ」というより、「耐え忍ぶこと...
2025年4月11日


P君とおはなし004 現代美術というゲームから降りるか?
Takuro: P君に一つお願い。美術評論家みたいになって僕の作品について批評文を書いてくれない?800字くらいで P君: 作品の具体的な内容やテーマが分かると、より的確な批評が書けるけど、今の君の考えや作風を踏まえて、一般的な批評文を書いてみるね。...
2025年4月4日


P君とおはなし003 同調圧力を揺るがすアートの戦略—親しみと異質のバランスを探る
P君: 君が考えてる「アートが『我慢』に亀裂を入れる役割を持つべき」って話、もうちょっと深掘りしてみたいな。 たとえば、日本社会の「我慢」って、どんなシーンで特に強く感じる?あと、それをぶち壊すようなアートの実例とか、今までに「これは!」って思った作品ある? Takuro:...
2025年4月3日


P君とおはなし001 我慢とアートの境界線
Takuro: アートって、いつも何かを我慢している人のためにあると思うのだけどどう思う? P君: 面白い視点だね。「我慢している人のためにある」というのは、抑え込まれた感情や言葉にならない思いをアートが解放する手段になる、ということかな?...
2025年4月1日


【案内】「越後妻有の冬2025」に出品します
対岸より 西根の家 尾花沢の家 「越後妻有の冬2025」の中の「雪のまつだい「農舞台」フィールドミュージアム」という企画に参加します。 2023年に黄金町秋のバザール「誰も知らないアーティスト」に出品した「尾花沢の家」と、同型の新作「西根の家」を屋外展示します。 夏季はイリヤ&エミリア・カバコフの作品が展示されている棚田の下段にあたる位置に、3/9まで設置されています。風雪で作品が汚損破損したり雪に埋まったりする経過を楽しめるかと思っております。 以下、概要です。 開催概要 【日時】1/25(日)~3/9(日)※祝日を除く火水定休 10:00~16:00 【参加作家】関美来、後藤拓朗、イ・ビョンチャン ※イ・ビョンチャン作品は、2/15, 16 十日町雪まつりのメイン会場(十日町市立西小学校)にて出張公開 【料金】一般1,000円/小中500円、または「越後妻有の冬 2025」共通チケット ※料金には、まつだい「農舞台」、まつだい郷土資料館の入館料を含む 越後妻有の冬 2025 https://www.echigo-tsumari.jp/ev
2025年1月23日


【見た】置賜地区の二つのアートプロジェクトについて
なんかキノコ 辺藝とミナミハラアートウォークという、山形県の置賜地区で開催されていた二つのプロジェクトに行ってきた。 辺藝 https://www.instagram.com/hengeiart2024/ ミナミハラアートウォーク https://www.instagram.com/minamihara_art/ 作家やそれぞれの作品について良いだの悪いだのという話はではなく、両者とも地域「芸術祭」というより「文化祭」というのがしっくりくる内容だった。これはキュレーターが不在であるということが要因だと思う。なぜその土地で? その作家がその作品を出しているのはなぜ? 誰と同じ空間を共有している? ロケーションは? そういうこと全部に一応つじつまをつけるのがキュレーターの職能というもので、それが無いととりあえず作品がそこにあるだけになってしまう。そういう意味では物足りなかった。 しかし、その物足りなさの場違いさというか、その前提としている価値観に間違いがあるかもしれない。山形ビエンナーレ感想のつづきでもあるけど、作家が物体としての作品を設置することや
2024年9月23日


【見た】山形ビエンナーレ2024の感想
硫黄泉が温泉街を流れる 山形ビエンナーレ2024は蔵王温泉と東北芸術工科大学7階ギャラリーを会場に展開していた。大学のほうは、小難しいという感想をちらほら聞く。そもそも博物資料と芸術作品を同等の素材として扱いながら、その垣根を除いて「驚異の部屋」的なアプローチで展覧会を構成することがコンセプトなので、多少学術的になったりエンタメ性が薄れたりすることはあるかもしれない。とはいえ、このジャンル越境的というかアンチジャンルというか、そもそも「分類」そのものが明治に導入された西洋的科学的視点に過ぎないことを踏まえれば、本展は近代化や西洋化を解体し問い直すものであるともいえ、ありふれた美術展とは一線を画す、大いに実験的な展示でもあるのだ。 一転して、蔵王温泉での展示はかなり余韻を残す興味深さがあった。 2000年に開催された大地の芸術祭に端を発する地方芸術祭は、都市では実現不可能なスペクタクルなサイトスペシフィックアートが多くのアートファンに新鮮な驚きをあたえ、鑑賞に体力や不自由さを求められながらも里山の風景を楽しむ爽快なアクティビティ要素も相まって、多く
2024年9月21日


【案内】山形ビエンナーレ2024「現代山形考 - 山はうたう」に出品します。
チラシ兼ポスター https://biennale.tuad.ac.jp/gendaiyamagatakou 後藤の作品は、「山はうたう」単体でのチラシ兼ポスターのメインイメージとして使用されています。こちらは本展のために制作した新作 です。 日本では江戸後期から明治にかけて大流行したといわれる南画を油彩画で描こうとするもので(実際は13世紀ころの中国山水画を参考に制作しています。これも当時の日本の山水画がほとんど中国の模倣だったという経緯を踏まえて、まあいいのではないかと思ってます)、蔵王についての歴史や現在や伝承や伝説や虚構も含めてふんだんに盛り込んで描きました。 「山はうたう - 狼石より蔵王を望む」2024 oil on canvas 2273×1818mm 以下、作品コメントです 大学で「洋画」なるものを学んだ僕にとって、アートの関心はもっぱら西洋美術や現代美術に向けられていたので、「南画」はジジくさい骨董趣味くらいに思っていて興味がなかったのだが、仕事を通じて菅原白龍という南画家を知ったことを機に関心の度合いが高まり、調べていくとこれ
2024年8月31日


【見た】「誰も知らないアーティスト」になるために――「野草」と「さいかちの実」と「Double Casting」
横浜美術館外壁に施されたsidecoreによる壁画 横浜トリエンナーレ「野草、いま、ここで生きてる」は、アナーキズムの展覧会という印象だった。SNSに散見される「政治性が際立っていて拒否感がある」とかいう向きには、もうさよならをするべきかもしれない。草の根的な、自分たちでやっていこうという自治の精神、アートを隠れ蓑にした抵抗、こういう野生の輝きに、熱狂や希望を感じないのならば。 もはや、かつてのような手法、ミニマリズム的に洗練された知性や、シミュレーショニズムのようなものは有効ではないということ。今、どこに活力があるのか。これを体現している展覧会だった。理屈をこねくり回して議論を深めるという、アート業界的なマナーは、実は西洋主義的であり、マンスプレイニングの土俵であって、それ自体が無効化されつつある。すなわち家父長主義の終焉と、多様性、包摂性の時代へ向かうという意思の表明が本展に見られる熱狂だ。その結果がどうあれ、今は混乱期にある。アート界において、それは福音と言えるかはわからない。いずれにせよ、そのようなアグレッシブなアナーキズムの爆発と、極端
2024年6月8日


International Dialogue exhibition view
biscuit gallery Karuizawaでの展示風景。奥にFu Ningさんのペインティング biscuit gallery Karuizawaにて「International Dialogue」展が開催中です。白く、自然光で満たされた明るい空間で、私とFu...
2024年5月25日


展覧会「International Dialogue」に参加します
biscuitギャラリーでの展覧会に参加します。 https://biscuitgallery.com/international-dialogue/ Jens Petersen氏によるキュレーションの下、日本人作家と海外作家のペアが4つ組まれて、それぞれの対話的展示空間が...
2024年5月12日


作品タイトルとコンセプトを考える
タイトルもコンセプトも宙に浮いている今の作品 作品を説明するというのは、これまで特に躓きを感じていなかった。というのも、説明が先に立って描いていたから。コンセプチュアルな作品だったからなのだが、いま制作している作品は、依然と同じく廃墟をモチーフにしているとはいっても、その描...
2024年4月21日


「擬洋風ルネサンス」に参加
奇形の擬洋風建築・双頭の旧済生館 2023 oil on canvas 900*900mm 東北芸術工科大学の狩野宏明先生が主催しているチュートリアル「ルネサンス絵画研究会」による展覧会「擬洋風ルネサンス」に参加している。会場となるのは、1878年(明治11)に山形県立病院...
2023年11月30日


黄金町バザール「誰も知らないアーティスト」に参加
雪国 - 尾花沢の家 Snow Country - A house in Obanazawa / 2023 / wood,oil / h2000*w4000mm https://koganecho.net/kian-2023/...
2023年10月1日


東北芸術工科大学卒業制作展と外丸治展から考える、作品制作の方法論と、東北における芸術実践の方向性について
美しく雄大な冬の蔵王山 山形市の本庁にある「山形クリエイティブシティセンターQ1」内にあるギャラリー「THE LOCAL」にて、木彫作家である外丸治さんの展覧会を見た。外丸治さんは、東北芸術工科大学を卒業した木彫の作家で、山形市長谷堂の古民家を拠点に制作している。その古民家を自らリノベーションして暮らしていて、そのお披露目を兼ねた自宅での展覧会にお邪魔したときに、和の建築の美しさと見事に調和しながら、しかし異様な個性を漂わせた繊細な木彫作品群に度肝を抜かれた心地がした。今回の展示では、会場がホワイトキューブ的な空間だったから、また違う印象ではあったけど、相変わらずの異様な執着というべき彫刻と彩色には、他に類を見ない強烈な個性や凄味が感じられた。そのように、作品が素晴らしいことは言わずもがな、今回は特にステートメントが印象に残った。「木は木材になってからも、中に樹液を蓄えていて、生きてるか死んでるかわからない仮死状態にある。そして木材は、年月が経つ程に強度を増す」と、大まかにこのようなことが書いてあった。彼が居住する空間での展示を見ていたからなお
2023年2月11日


山形新聞_日曜随想
1月29日より、山形新聞の日曜随想コーナーで連載が始まりました。私は5週に1回くらいのペースで登場します。文教のこと、後藤のこと、長井のこと等紹介してまいりますのでよろしくお願いいたします。 最近、文教の杜の運営が、山形藝術界隈の延長線上というか、発展形というか、人口が減少...
2023年1月30日


文教の杜ながい
↑丸大扇屋・母屋の長椅子に寝転ぶうちのこ 私、改めまして、2年前から山形県長井市にあります文教の杜ながいという文化施設に勤務しておりまして、今年3年目になります。ここは江戸時代から330年続いた旧呉服商の丸大扇屋と、そこの10代目の3男で彫刻家の長沼孝三作品を展示している長沼孝三彫塑館、そして明治初期に建造された擬洋風建築の旧西置賜郡役所で、今は市民の文化活動施設となっている小桜館という3施設で構成されています。私は主に、彫塑館の展示企画と、丸大扇屋内の蔵を改修した展示施設での展示企画をしています。また今後、この勤務館での仕事についてもいろいろ記載していきたいと考えております。そこで、その絡みでメモをしたくなったので、この記事を書いているところです。ある程度、自分のことをもう少し飾らずに発信していくのもよいのではないかと思いまして。 長沼孝三彫塑館が、長井市にとっていかに重要かという話。 長沼孝三は丸大扇屋家屋敷を、家財を含めてまるっと市に寄贈して、市はその敷地内に長沼孝三彫塑館を建てて、長沼は作品をすべて長井市に寄贈して、今それらは収蔵庫にパン
2022年8月4日


画面
「モール革命」展(2016年、MOLE GALLERY@ミサワクラス)での展示風景 本作は、これまで「先端藝術掲示板」とか、「末端絵画掲示板」とかいうようなタイトルで、「掲示板」というフォーマットにより発表してきたシリーズで、そのアップデート版ということになる。...
2022年1月8日


展覧会《滅びる集落》を開催します
11月19,20,21日の3日間のみ、長井市民文化会館にて展覧会「滅びる集落」を開催します。奥に長い特殊な空間で廃村のシリーズ中心に展示しています。隣の部屋では長井市伊佐沢の陶芸家・川原龍美遺作展「白を追い求めた陶芸家」を開催しています。後藤の展示では伊佐沢から奥に行った大...
2021年11月19日
© 2019 TAKURO GOTO
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